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どう見ても潰れてそうな町の電気屋が、実は稼ぎまくってることがある。
大手が手出しできない隙間に、地元密着の強みがある。
町にひとつはあったような、昭和感あふれる小さな電気屋。
店構えはボロボロで、もう営業してないと思っていたら、実は現役で稼いでる――そんな話がときどきある。
テレビ番組で「つぶれない店」として紹介されるようなタイプの電気屋が、意外な活躍をしている理由には、ちゃんとした戦略と強みがある。
まず、大手家電量販店との違いは「距離」だ。
電気製品はネットでも量販店でも安く手に入るが、その後の設置や修理、使い方の相談となると話は別。
田舎や高齢者世帯では「買って終わり」では済まない。
設置してもらって、使い方を説明してもらって、万が一の故障にも駆けつけてくれる、そんな人と人との関係性に支えられている電気屋が、実はつぶれないのだ。
「量販店がカバーできない部分に価値がある」
この言葉はまさに核心を突いている。
エアコンの取り付け、BSアンテナの工事、古いテレビの廃棄、さらには冷蔵庫の搬入や動作確認まで、地域の電気屋はまるでライフライン業者のように家庭の電気回りすべてをサポートしてくれる。
現場に行って、臨機応変に対処する技術と経験がものをいう世界では、スピードも柔軟性も求められる。
しかも、呼んだらちゃんと来てくれる安心感は何よりも大きい。
また、「他に代わりがいない」という点も重要だ。
家電量販店が進出してこないエリアでは、そもそも競合がいない。
市場が狭くてもニーズが確実にあるため、顧客は逃げないし、値崩れもしにくい。
だから、小さくても利益率は良くなる。
こうした電気屋は見た目に反して、かなり堅実な経営をしていることが多い。
もう一つの要素が「信頼」だ。
地元で何十年と営業してきた歴史があると、それだけで「安心して任せられる」というブランディングになる。
高齢者が「〇〇電気さんに聞いてみる」と最初に相談先として挙げるのも、こうした長年の関係性の蓄積があってこそ。
特別安くなくても、ちょっと高くても頼んでしまうのは、何かあったときにちゃんと対応してくれる安心感があるからだ。
一方で、つぶれない電気屋になるためには、それなりのスキルと体力も必要だ。
高齢化が進む業界で、後継者問題は大きな課題だし、新しい機器に対応するための知識のアップデートも欠かせない。
昔ながらの商売に見えて、実は常に学びと対応力が求められる仕事なのである。
それでも、こういう電気屋が地域に1軒でもあると、かなり助かる。
病院のような安心感があり、リフォーム業者のような頼もしさがあり、そして町の情報源でもある。
まさに暮らしのインフラだ。見た目だけで判断しないで、中身を知れば知るほど「そりゃつぶれないわ」と納得する。
テレビの「つぶれない店」シリーズが元に戻ってくれたら、こういう現場のリアルなすごさがもっと伝わるのに。
そんな思いを込めて、今日も町の電気屋さんに「すごいっすね」と言いたくなる。
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商売の基本は「人が困っているところに解決を届けること」。
どんなに見た目が古くても、それを実現してる店はやっぱり強い。
つぶれない理由がそこにある。
どちらも1日1ポチ応援いただけると嬉しいです!


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