![]() | |
|
北海道は札幌を外れると法律の専門家が極端に少ない。
大雪の中、何十キロも先の事務所に向かうのが当たり前だったりする。
まずは市役所などを使って、すぐにできることから。
北海道の広さは地図で見ただけでは伝わりにくいが、実際に住んでみるとその「広さ」と「遠さ」を実感する。
特に法律や手続きに関する問題を抱えたとき、その影響は非常に大きい。
例えば札幌を離れると、弁護士や司法書士などの"士業"、法律専門家の事務所は極端に少なくなる。
車で数時間かかるのが当たり前。
しかも冬の北海道では交通事情が読めない。
吹雪による交通遮断、急な除雪作業、アイスバーンなど、予測不可能なトラブルが起こることも珍しくない。
そのリスクを負ってでも専門家に会いに行かないと、手続きが前に進まないという現実がある。
法律問題は「そのうちやろう」では済まないケースが多い。
手続き期限があるものや、金額が大きい案件ほど早期の相談が重要になる。
たとえば遺産相続の手続き。
戸籍集めや不動産の名義変更など、法律的な知識や書類作成が不可欠なケースでは、放置しておくと相続放棄の期限を過ぎたり、トラブルの種になることもある。
そして「司法書士に相談するのって怖い」「料金が高そう」「何から聞けばいいかわからない」と感じて、最初の一歩を踏み出せない人も多い。
そういうときに頼れるのが、市役所でやってる行政サービスとしての無料法律相談。
タダで各士業の先生に相談できるから、活用しない手はない。
そして、市役所の職員は法律の専門家ではないけれど、一般の人よりは浅く広く法律関係の知識を持っていたりする。
これらの相談の機会を利用して適切なサポートを受けるだけでも、心理的な負担や経済的なロスはかなり減らせる。
もしくは、インターネットの力を使うのはどうか。
ネットで検索すれば比較的多くの事務所が見つかる。
しかし、地方在住だと本当に「この地域を対応してくれるのか?」と不安になることもある。
最近では、Zoomや電話、LINE相談に対応している士業事務所も増えている。
むしろ最初から「オンライン相談可」で探す方が、地方在住者には向いているかもしれない。
手続きが遅れたことで発生する追加費用や法的リスクを考えると、最初から「費用を払ってでも相談する」という判断もアリではある。
無料相談だけを回って答えが出ないまま、という事態も想定するのならば、5千円〜1万円の初回相談料で、的確な道筋を提示してくれる専門家に出会う方が早いかもしれない。
法律トラブルは一度巻き込まれると、精神的にも体力的にも削られる。
できれば未然に、最小限の被害で済ませる。
そのための「相談する勇気」と「手段の選択」が必要な時代になってきている。
いざというときのために、自分でも普段から知識を入れておきたい。
法律問題や相続、手続きサポートに関連する実用書や便利グッズ。
・書籍「法律トラブルを解決するならこの1冊」:Amazonで見る
私人間のトラブル、会社との問題、事故、傷害⋯
いざ紛争があったときに、すんなり対処できる人は少ないはず。
心構えや相談先を知っておくだけでも違ってくるから、家に置いておきたい一冊。
・書籍「ぶっちゃけ相続 増補改訂版」:Amazonで見る
相続はトラブルが起きやすく、相続財産のほとんどが換価が難しい不動産だったりして、想定以上のお金の負担が発生したりする。
そんな相続に関する手続き、相続と贈与の関係などについて、とりあえずの知識を入れるにはちょうどいい一冊。
・書籍「元国税 相談専門40年ベテラン税理士が教える 損しない!相続大全」:Amazonで見る
資産課税系の元国税職員、いわゆる"OB税理士"が書いた、相続の基本と手続きの進め方が図解でわかる本。
国税職員として、税理士としての経験と知識が詰め込まれている。
相続税は「租税特別措置法の世界」と言われるほど特例が多くて、税務署も税理士も精通者はほとんどいないと言っていい。
そんな相続税の申告は「所得税の確定申告って難しいよぉ⋯」とか言っている素人ではまず太刀打ちできないので、最初から素直に税理士にお願いしましょう。
専門家が近くにいないことで、何かをあきらめてしまうのはもったいない。
選択肢を増やすために、まずは「相談先を調べること」から始めよう。
ネットでつながる時代、地理的な壁を超える方法はある。
どう動くかで、結果は大きく変わる。
どちらも1日1ポチ応援いただけると嬉しいです!


0 件のコメント:
コメントを投稿