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夜にふと、心が迷った時に思い出す風景がある。
誰かと笑ったあの道、1人で泣いた橋の上。
景色は変わっても、胸の中にはずっとある。
懐かしさは心の居場所だ。
夜の静けさに飲まれて考えがまとまらなくなった時、ふと頭に浮かぶのは子どもの頃に歩いた道だったりする。
電柱の影が長く伸びていた夕方。
ゆるやかな坂をくだる途中に見えた川。
遠くに光る窓。
聞こえてくる食器の音とちょっと焦げた味噌汁の匂い。
もうそこに戻れないってわかっているのに、その記憶に触れると少し安心する。
風景って記憶の保存装置みたいなもので、誰といたか、何を話したかはあやふやでも、空気の湿度や空の色はしっかり残っていたりする。
人の心の奥にある風景は、時間とともにゆっくり育つ。
忘れたくないものほど、形を変えながらちゃんとそこにいてくれる。
大人になっても目を閉じると帰れる場所があるって、ちょっと心強いと思うんだ。
記憶の旅に出るときに、自分の中の「懐かしさ」を刺激するアイテム。
・写真集「日本の里 心に宿る日本の原風景」:Amazonで見る
木々に囲まれた村、自然の中の集落、農村、漁村の風景が並ぶ写真集。
めくるたびに心がほどけて、無言の癒やしが降ってくる一冊。
風景の記憶は消えない。
静かに生きる力になる。
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